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2026.03.29

玉名市のカモ対策現場レポート|ブロッコリー食害と防除の実態

農家ハンター・イノP応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

今回は、熊本県玉名市横島地区で行われているカモ対策の現場を訪れ、農作物被害の実態と対策について、写真とともにレポートします。

 

干拓地に広がる農作物への影響とは

山側の農地ではシカやイノシシによる被害が多く見られますが、平地や干拓地といった海側のエリアでは、カモによる農作物被害が発生しています。

熊本では、八代平野や玉名の干拓地に多くのカモが飛来し、農業への影響が問題となっています。

 

この日は、玉名市横島地区で実施されているカモ対策の現場を訪れました。

現地では、カモが元気に飛び回る様子が見られました。

 

 

カモによる深刻な食害の実態

カモはブロッコリーが大好きです。
一晩で大きな被害が出ることもあり、カモによるこの食害は農家にとって深刻な問題となっています。

人間が食べる部分(茎や花蕾)ではなくて葉を集中的に食べます。無限に食べます。
生育途中、早い段階で葉を食べられたら、その後の成長に大きな影響が出ます。そこからうまく成長することができず、だいぶコンパクトなブロッコリーになってしまうのです。

もちろんそうなれば商品にはなりません。
一晩でごっそり食べ尽くす勢いには農家のみなさんもびっくりです。

 

 

ネットあり・なしで一目瞭然の生育差

見学したのはマルダイさんのブロッコリー畑。この地域では、裏作として水稲も栽培されています。

ここの畑では、ネットをかけてカモさんに食べられるのを防いでいました。

 

ネットをかけているところとそうでないところの差は写真のとおり↓↓

ネットを設置している箇所と未設置の箇所では、生育状況に大きな差が見られました。

左側、土が見えている部分にはネットを張っていませんでした。

ネットがかかっている部分は、青々とした葉に覆われた元気なブロッコリーが育っていました。
そしてネットがかかっていない部分には、弱々しいブロッコリーが・・・

 

使用されているネットは軽量で、2人でも設置できる扱いやすさが特徴です。使い捨てではないため、作業効率の面でも重要なポイントとなっています。

収穫前の回収も、1人で作業できるそうです。

 

 

 

ネットをかけるタイミング

カモは例年10月中旬頃からやってきます。
ネットを設置するタイミングは、川や周辺にカモが増え始めた時期が目安となります。

「大切なのは被害に遭う前に対策をすること。一度来ると匂いがついて来るようになります」とたっちゃん。

 

 

なぜ干拓地に集まるのか|カモが居つく環境の秘密

 

干拓地は、カモにとって水辺と餌場が近接している環境であり、非常に居心地の良い場所となっています。まさに、寝床とキッチン。そのため、被害が発生しやすい傾向があります。。

 

まだまだカモ対策で根本治癒につながるものはありません。

レーザーや音、テープでの対策方法もありますが、これまでやってきて満足な効果は得られませんでした。設置直後は来なくなり効果が感じられますが、時間と共に慣れ、またやってきます。ドローンも効果は確認できなかったそうです。
物理的に防ぐのが今のところベストということで、ここではネットを張っていました。カモさんは畑までは来れるけれど、満足に食べられません。

 

現場では、行政と連携しながら対策の実証実験が進められています。
鳥に危害を加えない方法で農作物を守る取り組みは、今後も継続されます。

 

 

 

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2026.03.09

東京農業大学生と実践・イノシシ対策研修と現場作業の記録

農家ハンター・イノP応援団のフォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場での様子を、写真と共にレポートします。

 

この日は、牧草地を守るために、約900mの金網柵を張る現場に向かいました。

 

東京農業大学生が参加した現場研修

ちょうどこのタイミングで、東京農業大学から3人の有志が学びの一環として3週間の研修に訪れていました。開発学科の1年生、2年生で、森元くん、堀村さん、栗原くんです。

彼らがイノPを選んだ理由はさまざまです:

・イノシシ対策に関わりたい
・以前のファームステイでイノシシに興味を持った。対策は危険と隣り合わせだが、人の活動とのバランスを考えたい
・イノシシの肉が一番美味しいと思った
・祖母が酪農をしており、牧草ロールが破られる問題を身近に感じていた

 

我らが宮川隊長が卒業生だということもあり、彼らはこれらの理由でイノPを選んで熊本にやってきました。

 

 

現場リーダー・稲葉たっちゃんの話もしっかり聞きます。
「聞けること全部聞きたい!」と意欲まんまんです。

 

金網柵と防草シートで牧草地を守る作業

まずは、傾斜の厳しい場所にぶ厚い防草シートを敷き、その上に金網柵を設置します。

 

 

 

 

チームで進める迅速な作業の様子

 

防草シートを敷く作業は単純でビスでの固定自体は難しくありません。しかし大きな石やコンクリートがあれば取り除いたり、それ専用のドライバーを使用するなど作業に時間がかかります。

他の企業さんもご一緒し、超特急で作業が進みます。

今回は、金網柵の支柱を電動で埋め込む機械があったのでだいぶスムーズです。2人で作業できます。

 

それでもやっぱり人手を要するのが金網柵の設置。
でも今回は業者さんや慣れた人で作業したため、超特急でした。

 

端と端はかぶせるのが強度を保つコツです。

固定が要!

 

井上くんや筋肉担当きんにくんも来てましたよ!すごい戦力です✨

 

地面にL字型のスカートがつくことで、掘り返しが難しくなるため、動物の侵入を防ぎ、農作物を守る役割を果たします。

 

 

農地保護の重要性

地域によっては地価があがり、山手の方に農地を移動しなければならない人もいるそうです。しかしそこは動物との境界線の近い場所だったり、もはや人の手の入らない場所になってしまっていたりします。
農地を守ることは、動物との境界線を引きなおすことにつながります。

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