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2026.02.10

ペーパーわな猟ハンター研修会に密着|止め刺しと罠を現場で学ぶ

農家ハンター・イノP応援団 フォトライターの髙木あゆみです!

彼らの現場で見て感じたことを、写真と共にレポートさせていただきます。


 

熊本県主催「ペーパーわな猟ハンター研修会」にお邪魔してきました!

山都町にある清和山村基幹集落センターで座学を行い、「ジビエ工房やまと」さんでは止め刺しやジビエについて学び、近隣の山で罠の現地研修が行われました。

今年から始まったこの研修会には、狩猟免許を取ったばかりの方、取得していたものの実践経験が乏しい方、実際の現場を見て学びたい方など、さまざまな立場の参加者が集まりました。

写真とともにレポートします📸

 

座学、司会は井手くんです!

 

熊本県では若手育成を目的とした研修事業が始まっています。高校生への啓発にも力を入れており、狩猟免許取得者の平均年齢は年々下がっているそうです。

年に8回も狩猟免許試験があるのは熊本県の強み、という話もありました。普及・啓発に力を入れており、研修も多く開催されています。研修では行政関係者が受講することもあり、熱心に学んでおられます。

 

免許を取得しただけでは狩猟はできません。登録を行い、狩猟期間内のみ狩猟が可能です。一方で、鳥獣害対策としての捕獲活動は、地域差はあるものの狩猟期間に縛られず活動できます。

 

 

 

例えば、登校路の近くでくくり罠を設置するのは非常に危険です。罠にかかった動物は興奮状態になり、足がちぎれても逃げようとするほど攻撃的になります。ワイヤーが切れて人に向かってくることもあり、ベテランでも緊張感を持って対応しています。

こうした基本的な知識を学べる場として、この研修会はとても重要だと感じました。

 

銃猟免許を持っている人でも、誰もが銃を所有しているわけではありません。このサンプルも、銃猟免許を持っている人だけが触れるものです。

 

ジビエ工房やまと

止め刺しについて話をしてくれたのは、《ジビエ工房やまと》さん。

朝に捕獲した小ぶりのシカを前に、止め刺しのコツを丁寧に教えてくださいました。

 

 

止め刺しも、免許を取ったからといって誰でもスムーズにできるわけではありません。稲葉たっちゃんにも、苦しい思い出があります。動物にできるだけ苦痛を与えず、ストレスを最小限にするための大切なポイントを教えてもらいました。

 

コツは”同じ”

ナイフを入れる際は、同じ向き・同じ角度・同じ地面の状態(フラット、でこぼこなど)で経験を積むこと。

「こっちかな?」「あっちかな?」と毎回条件を変えてしまうと、「ここだ!」という感覚がつかみにくく、なかなか上達しないそうです。

そのため、ひたすら同じ条件で繰り返し経験することが大切だそうです。

 

 

 

食べる?or 食べない?

捕獲した獲物を「食べるか・食べないか」によって、止め刺しの方法や搬送、ナイフを入れる部位が変わります。

 

 

電気ショック

血抜きの前に電気ショックを与える方法があります。電気ショックを当てた部分は肉として食べられません。そのため、肉になる部分は避けて行います。お腹に当てても肉質への影響は出にくいとのことでした。

 

止め刺し

銃を使う場合は、動物へのストレスが少なく、肉質も良好です。ただし、銃免許を持っている人に限られます。散弾銃ではなく、一発玉で首を狙います。

ナイフを使う場合も、刺す場所によっては肉が使えなくなるため、それを踏まえて位置を決めることが重要です。

搬送

食べる場合は、道具に乗せて捕獲場所から車まで搬送します。引きずって運ぶとアザができ、その部分は食べられなくなってしまいます。食べない場合は、搬送方法は問いません。

 

地元の猟友会の方々に話を聞いたり、実際の現場を見せてもらってから実践することが大切だと感じました。

 

罠の現地研修へ

箱罠

 

実践を前提とした講習だけあって、参加者の皆さんの「学びたい」という気持ちがひしひしと伝わってきます。

 

山のどんな場所に設置するのか。動物が警戒心を解いて入りやすいのはどんなところなのか。

床に板を敷くべきか、上に物を置いてもいいのか。エサは何をどのくらい入れるのか。カビたら入れ替えるのか。捕獲したら場所を変えるのか。

実際の現場を見ながら、次々と疑問が解消されていきます

 

 

くくり罠

清和支部の猟友会の方が、設置を実践してくださいました。

長年の経験から編み出した“オリジナル虎の巻”は、普通なら門外不出。それが今回は「全部教えます!!」と言って、惜しみなく見せてくださいました。

どんな場所に、どのくらいの深さで、どのくらいの強さで仕掛けるのか。その一つひとつに理由があり、皆さん真剣な表情で見入っていました。

市販品だけでなく、改良したり自作したりする人も少なくないそうで、それも実際に見せていただきました。​太っ腹!!!

 

 

知識を集めて、経験をしながら自分ならではのやり方を見つけておられます。

参加者の皆さん、食い入るように見つめていましたよ。

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研修終了後、参加者の方にお話をお聞きしました。

*阿蘇で農業をしていて、野生動物による被害が目立ってきた。免許を取り、罠を買ったばかりだったが、仕掛け方が分かった。ジビエとして食べるのも楽しみです。

*知らない箱罠の設置の仕方を知れた。箱罠の屋根は何も乗せない、床は土や葉っぱで覆うこと。今までの方法と違ったので早速やってみる。

*実際にやっている人の話を聞いたり実践現場を見る機会はないからありがたかった。くくり罠の設置方法を見て、自作している人がいることに驚いたし、可能性が広がった。

*箱罠が欲しくなった。

 

※動画は途中から静止画になりますが、音声は生きています。ぜひご覧ください!

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